パスタの中にジェノベーゼというものがあります。
あまり聞いたことがないと思う方も、宅配ピザを頼んだ時についてくる緑色のソースは知っていますよね。
あの緑色のソースをジェノベーゼと言います。
今回はジェノベーゼの意味や由来、更にトラパネーゼとの違いを紹介します。
*バジルは英語 バジリコはイタリア語なのでここではバジリコで統一します。
Contents
ジェノベーゼとは
バジリコ風味が効いたソースで、ペスト・ジェノヴェーゼ(ジェノバ風のバジリコペースト)と言います。
作り方
ニンニク、松の実、オリーブオイル、バジリコの葉と荒塩とパルミジャーノチーズやペコリーノチーズをペースト状にして少しずつオリーブオイルを加えます。
パスタはトロフィエ(ねじれた細長い形)が定番です。
その他に、トレネッラ(リングイネのように真ん中が少し膨らんでいるロングパスタ)やマンディリ・ディ・セェ=絹のハンカチ(薄いラザニアを四角く切ったようなパスタ)を使います。
ジェノベーゼの意味
イタリア語でgenova ジェノバ風という意味です。
ジェノベーゼの由来
1800年代には既にジェノバの家庭料理として作られていた記録があります。
当時はジェノバ風の野菜スープの味付けとして使っていました。
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ジェノベーゼの発祥地
イタリア北西部リグーリア州の州都ジェノバ県です。
ジェノバは温暖な気候のおかげで、香りの高いバジリコが育ちます。
トラパネーゼとは
ペスト・トラパネーゼとも言い、トマトを使うので、オレンジ色のペーストになります。
方言ではパスタ・ク・アッギアとも呼ばれていて、「ニンニクのパスタ」とも言います。
作り方
松の実の代わりにアーモンドとトマトを加えて、赤ニンニクとバジリコをペースト状にしたものを茹でたパスタに絡め、食べる直前にペコリーノチーズかパルメザンチーズを削りおろします。
ニンニクは多目です。
パスタはエリケ・フジッリというらせん状のショートパスタを使います。
トラパネーゼの意味
イタリア語で torapanese 「トラパーニ風」という意味です。
トラパネーゼの由来
シチリアの郷土食材を使っていました。
トラパネーゼの発祥地
イタリア シチリア島西部 トラーパニです。
トラーパニから10キロ程の街、ヌッピアの赤ニンニクなしではペスト・トラパネーゼは作ることが出来ないと言われいます。
まとめ
北の伝統的なペーストはジェノベーゼでジェノバ料理である。
南の伝統的なペーストはトラパネーゼでシチリア料理である。
どちらも手軽で万能なペーストで、立派な郷土料理で各地にその土地の食材を生かしています。
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