日本でスパゲッティといえば、大人から子供まで人気のある「ミートソース」の名前が必ず出てきますね。
日本では洋食のメニューとして定着していますが、実はイタリアのパスタ「ボロネーゼ」の事です。
今回は日本のミートソースとイタリアのボロネーゼの違いを紹介します。
ボロネーゼとは
正式名称は「ラグー・アッラ・ボロネーゼ」(ボローニャ風煮込み料理)と言います。
具材はニンニク・玉ねぎ・セロリなどの香味野菜を刻んだものを牛ひき肉をオリーブオイルで炒めあわせ、赤ワインとトマトペーストで煮込むものです。
ミートソースよりもコクがあり、牛ひき肉の旨味が楽しめます。
パスタはタリアテッレ(きしめんのような平打ちめん)で生を使い、もちもちの食感です。
他には、ラザーニャ(平たい板状のパスタ)、カネロニ(春巻きのような形の円筒形のパスタ)を使います。
しかし、本場では「タリアテッレでないボロネーゼはボロネーゼではない」と言うほど譲れないそうです。
似たような名前で「ポモドーロ」がありますが、こちらはトマトソースのことです。おもにアマトリチャーナやシチリアーナなどに使われます。
ボロネーゼの意味
イタリア語で、 Bologna 「ボローニャ風の」という意味です。
ボロネーゼの由来
元々パスタはシンプルな料理でしたが、ボローニャの富裕層が隣接するフランスの煮込み料理「ラグー」をもとに肉や野菜、ワインなどを使用して作らせたと言われています。
正式名称にある、「ラグー」はそこからきているようです。
ボロネーゼの発祥の国
イタリア北部にある都市ボローニャで、「肥満都市(ラ・グロッサ)」と呼ばれています。
つまり美食の街とも言えます。
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ミートソースとは
ボロネーゼと作り方や材料にさほど違いはありませんが、砂糖・ケチャップ・ウスターソースなど甘味を加えることが多く、ボロネーゼよりも甘めの仕上がりになっていることが多いようです。
パスタはスパゲッティを使います。
ミートソースの意味
英語のmeat sauce 「ミートソース」からきています。
ミートソースの由来
イタリア移民がアメリカに持ち込んだものを進駐軍が、戦後日本に持ち込み、1959年、キューピーがミートソースの缶詰を発売し、一般家庭にも広がりました。
まとめ
ボロネーゼはタリアテッレを使い、赤ワインを使ってしっかりと煮込む。
ミートソースはアメリカから入ってきたもので、スパッゲティを使い、赤ワインは使わず、甘めの味付けにする。
親しみのあるミートソースも良いですが、たまにはイタリア本場のボロネーゼを食べてみてはいかがでしょうか?
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