イタリアのピッツァといえば真っ先に思い浮かぶのは「マルゲリータ」ですね。
マルゲリータはマリナーラの進化形ということを知っていますか?
今回はこの2つのピッツァの名前の意味と由来と違い、ピッツァとピザの違いを紹介します。
Contents
マリナーラとは
ピッツァの元祖。
トマト・にんにく・オリーブオイル・バジルorオレガノのシンプルなトマトソースのピッツァです。
ソースはピッツァだけではなく、ラビオリやパスタ料理にも使われています。
マリナーラの意味
イタリア語で、marinara「船乗りの」という意味です。
マリナーラの由来
16世紀、イタリアにフォカッチャ(パン生地を薄く伸ばしたものにガーリック・ラード・塩を塗って焼いたもの)がありました。
1760年頃、ナポリの船乗り達がフォカッチャにトマトソースを塗ってくれとお店に注文したものが、そのままメニューとなり、大評判になってマリナーラが誕生しました。
1830年には初めてのピッツァ専門店「ピッツェリア」がオープンしました。
マルゲリータとは
マリナーラの進化形。
マリナーラ(トマトソース)にモッツァレラチーズ(ナポリ近郊で誕生した水牛の乳を原料にしているチーズ)をトッピングしたものです。
緑(バジルorオレガノ)と白(チーズ)と赤(トマトソース)の3色の色合いがイタリア国旗を表しています。
Sponsored Link
マルゲリータの意味
イタリア語で、margherita ヨーロッパ系の女性名を意味します。
マルゲリータの由来
19世紀、イタリアをサボイ家が統一します。
そして、イタリア王国の第2代国王となったのがウンベルト1世で、その王妃となったのが、「マルゲリータ・ディ サボイア=ジェノヴァ」でした。
1889年、王妃がナポリを訪れたときに、ナポリのピッツァ職人「ラファエレ・エスポジトが考案したピッツァを食べました。
その味がとても気に入り、ピッツァに自分の名前をつけたといわれています。
発祥の国
どちらも南イタリアの都市ナポリで生まれました。
ナポリは古くから小麦の産地であったため、パンやピッツァの生地を作りやすい土地柄だったからだといわれています。
ピッツァとピザの違い
ピッツァとは
本場イタリア流で作ったもので、「生地を楽しむ」ともいわれ、具材はシンプルです。
ピザとは
アメリカナイズされたもので、「トッピングを楽しむ」ともいわれ、具材はたっぷりです。
まとめ
ナポリピッツァは「マリナーラ」と「マルゲリータ」だけである。
マリナーラはトマトの酸味とニンニク、オリーブオイルが引き立ててくれてジューシーさがある。
マルゲリータはマリナーラソースにモッツァレラチーズが主役で、緑・白・赤の3色の色合いがイタリア国旗を表している。
どちらもシンプルな素材なので、上質なものを使えば使うほどそのまま美味しさにつながりますね。
Sponsored Link